2026.09.02
視線を遮りながら、風を感じる|石川県金沢市注文住宅増築に先立つオーダーフェンス

これから始まる増築工事に先立ち、オーダーで計画した木製フェンスを施工しました。
「周囲からの視線はしっかり遮りたい。でも、大好きな風は感じて暮らしたい。」
プライバシーを守ろうとすれば、どうしても壁は閉じていきます。
一方、風を取り込もうとすれば、ある程度は開かなければならない。

一見すると矛盾するような二つのご要望ですが、そこをどう両立させるかです。
そこで今回は、人の目線の高さと風の通り道を一枚一枚の板の配置を計画したオーダーフェンスとしました。柱には、雨や湿気による腐食の心配が少ないアルミ製の柱を採用。
そこに、屋外でも高い耐久性をもつ天然木のセランガンバツを組み合わせました。
ただ目隠しの塀をつくるのではなく、
見せたくないものは遮り、心地よい風は通す。

室内から眺めたときの景色や光、風の流れまで考えて、住まいの一部として設計しています。
今回は増築後では施工が難しくなるため、建物の工事に先立ってフェンスを完成させました。
住まいづくりでは、「こちらを優先すれば、こちらは諦めなければならない」ということが少なくありません。
でも、そこでどちらかを簡単に諦めるのではなく、どうすれば両方を叶えられるだろう。
そんなことをお客様と一緒に考えるところから、そのご家族だけの住まいが生まれてくるのだと思います。