2026.09.28
いつお伺いしても、この住まいには、ご家族それぞれの「大好き」がたくさんあります。
お子様がつくった素敵な作品。
奥様の大好きなキノコや、お気に入りのオブジェ。
そして、ご主人が楽しみながら育てているお庭や畑。
4年という時間の中で、家族それぞれの好きなものが少しずつ増え、住まいのあちらこちらに**「このご家族らしさ」**が育っていました。
大好きなものに囲まれて暮らす。
それだけで毎日の気持ちが少し上向きになり、家族の会話も自然と楽しくなるように思います。
お伺いしている私まで楽しくなって、ついつい話が弾んでしまいます。
そして、そんな暮らしを静かに支えているのが、無垢の床や漆喰の壁です。
自然素材は主張しすぎず、お子様の作品やお気に入りのもの、季節の飾りを優しく受け止め、暮らしに馴染んでくれます。
ふとリビングから外を見ると、青い空。
夜には、お月様。
忙しい子育ての日々の中で、そんな何気ない風景に、ふっと心がほどける時間もあるのだと思います。
住まいは、完成した時が完成ではありません。
家族の「好き」が増え、思い出が増え、そのご家族にしかない風景が少しずつ生まれていく。
4年を経て、新築した時よりもずっと、このご家族らしい素敵な住まいに育っていました。
家族と一緒に、住まいも育っていく。
それもまた、私たちが大切にしたい「経年美」のひとつです。
2026.09.24
シルバーウィークは少しお休みが取れたので、実家の障子の張り替えと、父が使っていた地松の一枚板を使ってテーブルをセルフビルドしました。
障子張りは、小学生の頃から父に教えてもらっていたもの。
久しぶりでしたが、昔を思い出しながら手を動かしていると、不思議と身体が覚えているものですね。
そして、父が長年使っていた地松の一枚板。
そして、父が長年使っていた地松の一枚板。
新しいテーブルを買うこともできますが、長い年月を重ねた木には、新しいものには出せない色艶や傷、そして家族の記憶があります。
その「古さ」こそが、この板の価値なのだと思います。
今回は、今の部屋に合わせて脚をアイアンに変え、テーブルの下にはティッシュや文具を置けるtowerの棚を取り付け、コンセントタップも設置しました。
古いものを、ただ昔のまま残すのではなく、その価値を大切にしながら、今の暮らしに合わせて使い続ける。
父から教わった障子張りも、父が使った一枚板も、また次の時間を刻み始めました。
こういう休日も、なかなかいいものですね。
とても良い連休になりました
テーブル下のラック
タワー:山崎産業 https://www.yamajitsu.co.jp/products/242002?srsltid=AU7gw4X81FMqeigtXUwzT1_sDJHUlkZFa1btZGD3VKem8uE90SfIQ1Q_
アイアンもネットで規格品を購入しまいた
全部で1万円弱で完成です
2026.09.21
昨年8月、Instagramをご覧いただき、「雰囲気が良かったので」
とホームページからお問い合わせをいただいたことが、ご縁の始まりでした。
30歳のご夫婦と、大切な家族であるうさぎちゃん。
そしてその時、お腹の中には新しい命がありました。
ご相談いただいたのは、これから増えていく家族みんなが、安心して心地よく暮らせる住まいでした。
初めての住まいづくりです。
最初は何をどう決めればいいのか、戸惑われることもあったと思います。
間取りはどうするのか。
どんな素材を使うのか。
収納はどれくらい必要なのか。
でも、打ち合わせを重ねていくうちに、少しずつ大切なことが見えてきました。
「どんな家を建てたいか」ではなく、
「家族で、どんな暮らしをしたいのか」
ということです。
一つひとつお話を伺いながら、ご夫婦の中でもこれからの暮らしが少しずつ明確になり、その想いが今回の住まいとして形になりました。
そして、打ち合わせの途中には、待ち望んでいた赤ちゃんも元気に誕生。
先日のお客様検査では、その小さな手と身体で、無垢のフローリングをしっかりとチェックしてくれていました。
なんとも微笑ましく、うれしい光景でした。
床には、クリと桜の無垢フローリングを使っています。
植物油を主成分とした自然系の浸透性塗料で仕上げることで、木を膜で覆ってしまうのではなく、無垢材本来の質感やぬくもりをできるだけそのまま感じられるようにしています。
これから赤ちゃんがハイハイをしたり、裸足で走り回ったり、うさぎちゃんと一緒に過ごしたり。
でも、その一つひとつも、ご家族がこの家で暮らしてきた大切な時間の跡になっていくのだと思います。
家は完成しました。でも、物語はこれからです。
お子様が成長し、ご家族の暮らしも少しずつ変わっていく。
楽しいことも、忙しいことも、きっとたくさんあると思います。
その一つひとつの時間が、この住まいに刻まれていきます。
私たちにとって、住まいをお引き渡しすることは、お付き合いの終わりではありません。
10年後、20年後。
「この家で暮らしてきてよかった」
そう思っていただけるように、これからもご家族の暮らしを末永くサポートさせていただきたいと思います。
たくさんの笑顔と、たくさんの思い出が、この住まいに刻まれていくことを楽しみにしています。
2026.09.17
新築から、この9月でちょうど20年を迎えたお住まい。
今回はそのお住まいの工事ではなく、お隣にお住まいのご実家のお父様・お母様からご相談をいただき、屋根の全面改修とトイレの改修工事でお伺いしました。
久しぶりに、20年前に建てさせていただいた住まいをゆっくり眺めてみると、少し前にメンテナンスさせていただいた外壁もとてもきれいです。
手前味噌ではありますが、
「本当に20年経ったのかな」
と思ってしまうほどでした。
もちろん、新築当時のままというわけではありません。
雨や風、強い日差し、そして北陸の厳しい冬を20年間経験しています。
それでも、必要な時期にきちんと手を入れ、お客様が大切に暮らしてくださったことで、新築時とはまた違う、落ち着いた美しさが生まれていました。
住まいは、建てた瞬間が一番美しいのではなく、暮らしながら手を入れ、ご家族の歴史とともに美しく歳を重ねていくものだと思います。
そして今回、もう一つとてもうれしかったことがあります。
20年前、一軒の住まいを建てさせていただいたことから始まったご縁が、年月を経て、お隣に暮らすご両親の住まいのご相談へとつながっていることです。
家を建てたら、それでお付き合いが終わるのではなく、点検やメンテナンスでお伺いしながら、お子様の成長を拝見したり、ご家族の暮らしの変化を感じたり。
一軒の家から始まったご縁が、20年という時間を超えて、ご家族とのお付き合いへと育っていく。
考えてみれば、これほどありがたいことはありません。
自然素材が年月とともに味わいを深めていくように、私たちとお客様とのご縁もまた、時間を重ねるほどに深まっていく。
それも、観田創建が大切にしたい**「経年美」**のひとつなのかもしれません。
家も、人も、ご縁も、美しく歳を重ねていく。
これから10年、20年、その先も。
住まいとご家族に寄り添いながら、末永くお付き合いさせていただければと思います。
2026.09.02
これから始まる増築工事に先立ち、オーダーで計画した木製フェンスを施工しました。
「周囲からの視線はしっかり遮りたい。でも、大好きな風は感じて暮らしたい。」
プライバシーを守ろうとすれば、どうしても壁は閉じていきます。
一方、風を取り込もうとすれば、ある程度は開かなければならない。
一見すると矛盾するような二つのご要望ですが、そこをどう両立させるかです。
そこで今回は、人の目線の高さと風の通り道を一枚一枚の板の配置を計画したオーダーフェンスとしました。
柱には、雨や湿気による腐食の心配が少ないアルミ製の柱を採用。
そこに、屋外でも高い耐久性をもつ天然木のセランガンバツを組み合わせました。
ただ目隠しの塀をつくるのではなく、
見せたくないものは遮り、心地よい風は通す。
室内から眺めたときの景色や光、風の流れまで考えて、住まいの一部として設計しています。
今回は増築後では施工が難しくなるため、建物の工事に先立ってフェンスを完成させました。
住まいづくりでは、「こちらを優先すれば、こちらは諦めなければならない」ということが少なくありません。
でも、そこでどちらかを簡単に諦めるのではなく、どうすれば両方を叶えられるだろう。
そんなことをお客様と一緒に考えるところから、そのご家族だけの住まいが生まれてくるのだと思います。