2026.05.19

築100年の金沢町家に、新しい暮らしが始まりました|石川県金沢市 古民家再生プロジェクト

築100年の金沢町家。

再生リノベーションが完成し、

家具も入り、暮らしが始まったお住まいを
撮影させていただきました。

今は8か月の第二子のお子様と、
“散らかし屋さん”の元気なお兄ちゃんに囲まれ、
なかなか片付かない毎日とのこと。

それでも、その生活感がとても自然で、

この町家に新しい命が吹き込まれているように感じました。

一冬を過ごされて、
「とても暖かく快適です」と嬉しいお言葉もいただきました。

一方で、最近は暖かくなり、
少し暑さを感じることもあるそうです。

高気密・高断熱の住まいは、
冬の快適性だけでなく、

春や秋など中間期の温度調整がとても大切になります。

そのため、2階ホールに設置したエアコンを弱く運転することで、

空気をゆるやかに循環させ、より快適に過ごせることなどもアドバイスさせていただきました。

造作のオーダーソファーも入り、
チークのダイニングテーブルも空間によく馴染み

町家の落ち着きと現代の暮らしが心地よく調和した、とても素敵な空間になっていました。

古いものをただ残すのではなく、

今の暮らしに合わせて再生し、
次の世代へつないでいくこと




小さなお子様たちの
笑い声が響く町家を見ながら、

金沢の暮らしの文化が、
こうして受け継がれていくことの嬉しさを
感じる一日となりました。

我々はこのように地域に合った

自然体で暮らせる住まいをを

金沢スタイルと呼んでいます

2026.04.06

金沢スタイルという暮らしの美学

曇り空のやわらかな光。

影のある空間。

手仕事の質感。

経年とともに美しくなる素材。

金沢が育んできた住まいには、
こうした静かな美しさがあります。

築100年を超える町家には、
ただ古いだけではない、
暮らしの中で磨かれてきた美学が息づいています。

その価値を、これからの若い世代や子どもたちに
実際に暮らしながら受け継いでいくこと

それがとても大切なことだと感じています。

しかし、ただ受け継ぐだけではいけません。

寒さを我慢する暮らしではなく、
エアコン一台で家全体が暖かく、涼しく

そして、構造耐力、災害に強い

家事がしやすい動線や、しっかりとした収納計画

現代の暮らしに必要な快適性も、同時に実現することが求められます。

伝統と快適性。
美しさと機能性。

その両立は簡単ではありませんが、
だからこそ設計の意味があるのだと思います。

金沢の文化が持つ美しさを大切にしながら、
現代の暮らしに寄り添う住まいへ。

これからも、そのバランスを追求していきたいと思います。