2026.05.22
石川県・金沢の暮らしでは、
毎日出る洗濯物との付き合い方が、とても大切なテーマになります。
私自身も、子どもが3人の頃は、
毎日3回洗濯機を回していた時期がありました。
しかも金沢は、冬や梅雨時期になると乾かない。
「どこで干すか」
「どう乾かすか」
これは、暮らしの快適性を大きく左右する、とても大切な課題でもあります。
さらに最近は、
インフレや職人不足、確認申請の厳格化などにより
建築コストも上昇し、
住まいをできるだけコンパクトにまとめながら、
・建築費
・光熱費
・メンテナンスコスト
を抑えたいというご要望が本当に増えてきました。
だからこそ、
「洗濯」という毎日の家事を、いかに無理なく楽にするか。
そこを丁寧に設計することが、とても重要だと感じています。
当然、それぞれにメリット・デメリットがあります。
初期コスト。
光熱費。
乾燥時間。
メンテナンス。
音や湿気。
将来、歳を重ねた時の使いやすさ。
そこまで含めて考えることで、
はじめて「本当に暮らしやすい住まい」になっていくのだと思います。
そこまで含めて考えることで、
はじめて「本当に暮らしやすい住まい」になっていくのだと思います。
間取りをつくる前に、まず暮らし方をじっくりお聞きします。
「どこで服を脱ぐのか」
「どこにタオルを収納したいのか」
「夜干しか朝干しか」
「共働きなのか」
「お子様は何人か」
「将来も室内干しか」
洗濯動線ひとつにも、
そのご家族らしい“正解”があります。
毎日の小さなストレスを減らし、
家事に追われる時間ではなく、
家族との時間を増やす。
そんな住まいをご提案していきたいと思っています。
2026.05.19
築100年の金沢町家。
再生リノベーションが完成し、
家具も入り、暮らしが始まったお住まいを
撮影させていただきました。
今は8か月の第二子のお子様と、
“散らかし屋さん”の元気なお兄ちゃんに囲まれ、
なかなか片付かない毎日とのこと。
それでも、その生活感がとても自然で、
この町家に新しい命が吹き込まれているように感じました。
一冬を過ごされて、
「とても暖かく快適です」と嬉しいお言葉もいただきました。
一方で、最近は暖かくなり、
少し暑さを感じることもあるそうです。
高気密・高断熱の住まいは、
冬の快適性だけでなく、
春や秋など中間期の温度調整がとても大切になります。
そのため、2階ホールに設置したエアコンを弱く運転することで、
空気をゆるやかに循環させ、より快適に過ごせることなどもアドバイスさせていただきました。
造作のオーダーソファーも入り、
チークのダイニングテーブルも空間によく馴染み、
町家の落ち着きと現代の暮らしが心地よく調和した、とても素敵な空間になっていました。
古いものをただ残すのではなく、
今の暮らしに合わせて再生し、
次の世代へつないでいくこと。
小さなお子様たちの
笑い声が響く町家を見ながら、
金沢の暮らしの文化が、
こうして受け継がれていくことの嬉しさを
感じる一日となりました。
我々はこのように地域に合った
自然体で暮らせる住まいをを
金沢スタイルと呼んでいます
2026.05.08
会社のご近所さんから、ハクチョウゲのお花をいただきました。
家の周りが素敵なお花で囲まれている方で、
どんどんと拡がってきたので、
おすそ分けしていただきました。
事務所の玄関にもぴったりで、
ご来社いただくお客様を、
やさしく迎えてくれています。
立夏を迎え、ガーデニングが楽しい季節になってきましたね。
前の花壇も少しずつ華やかになり、
植物たちの変化を見るのが楽しみな毎日です。
ただ、写真で見ると
ローズマリーの繁殖力はすごいですね
よく剪定しますが、それでもすぐにふさふさです(^_^;)
そして、以前からずっと悩んでいた
トイレ手洗い前のソヨゴの足元には、
「やまアジサイ」を植えることにしました。
派手すぎず、自然な美しさがあり、
ソヨゴとの相性もとても良い感じです。
これから花が咲き始める季節。
どんな表情を見せてくれるのか、
今から楽しみです。
住まいづくりも同じですが、
庭や植物は、
完成した瞬間ではなく、
季節とともに少しずつ育っていくところに
魅力があります。
毎年、咲き続けるお花
日当たりや風通しや水のあんばい
こうした日々の小さな変化を大切にしながら、
お客様にも
心地よい時間を感じていただける空間
をつくっていきたいと思います。
2026.04.25
リビングとお庭をつなぐ、大きな開口と深い軒。
この空間には、光を整えるための工夫を込めています。
夏の強い日差しは、軒でしっかりと遮り、
春や秋のやわらかな光だけを室内に取り込む。
自然のリズムに合わせた設計です。
さらに、障子の和紙を通すことで、
光は一層やさしくなり、空間全体に穏やかに広がります。
光は強すぎず、弱すぎず、
その場の空気や人の心に寄り添う光。
家族が集まるときは、開放的に。
光と空間を大きく開き、にぎやかな時間を包み込む。
一人で読書をするときや、
少し静かに過ごしたいときには、障子を閉める。
光をやわらげ、心を落ち着かせる空間へ。
光は、ただ明るさをつくるものではなく、
人の気持ちを整えるものでもあります。
更にドイツ漆喰で光を柔らかく吸収して奥行を広げています。
四季に合わせて、
そして、その時々の心の状態に合わせて、
光をコントロールできる住まい。
そんな空間があれば、
暮らしはもっと豊かになるのではないでしょうか。
2026.04.20
春も深まり、遠州流のお茶のお稽古に参加してまいりました。
金沢真甫会という、遠州流お家元 小堀宗実 直門の会にて、
5月24日に開催される皐月茶会に向けたお稽古です。
なかなか参加できていない中でも、
温かく迎えていただき、心より感謝しております。
当日は、石川県知事 山野之義 氏もお越しくださり、お家元との対談を拝聴する貴重な機会にも恵まれました。
茶道の枠を超え、文化やこの地域の未来について考える、とても豊かな時間となりました。
金沢というまちが持つ文化の奥深さと、
これからの可能性に、
あらためて心が動かされました。
日々の住まいづくりにおいても、
こうした美意識や精神性を大切にしながら、
これからも丁寧に向き合ってまいります。
文化の中にある静かな美しさを、住まいの中にも。