2022.05.15
27年のメンテナンス依頼
地元の有名な住宅会社さんで新築27年経過の住宅のメンテナンス見積りをご依頼いただきました。
まずは外壁はラスモルタルの上からリシン吹付してありました。
全面防水または、既設外壁の上から新しい外壁を張るかで次のメンテナンス時期が大きく変わってきますし、金額を比較しながら2種類でお見積させていただきます。
屋根はコロニアルです。
瓦だったから更に20年ほどは大丈夫だと思われますが、コロニアルは劣化が激しく、上からもう一度屋根を設置します。
軒裏の珪酸カルシュウム板は、部分的に割れているので、全面張り替えです。
樋は塩ビ製ですので、これも全面取替になります。
破風や鼻隠しは無垢材ですので、塗装塗り替えだけで大丈夫です。
ただ、バルコニーとトップライトも防水のやり直しになり、費用が加算される大きな要因ですね。
アルミ製の玄関戸も交換してほしいそうです。
玄関のタモの薄い合板にウレタンを塗った造作家具はシミだらけでカウンターもやり替えですね。
花瓶などで塗れるところや日差しが強く当たる場所は天板だけでも集成材や無垢材が本当は良いかもしれませんね。
本物の素材でないもの、シート貼りやはり物で工業製品として出来上がったものは20年から30年が限界なんでしょうね。
一番ひどいのは合板のフローリングです。
べらべらと次から次へとめくれていきます
うすい表面のペラペラの板が剥離しており、本来であれば床の全面張り替えが必要ですが、ここのメンテナンスが一番難題です。
とげが刺さり危険ですので、とりあえずテープで止めることをお勧めしました。
張替え、または上から6mm圧の同じような材料を張る方法しか方法がありませんが、キッチンからすべてやり替えになります。
やっぱり床は絶対に無垢がお勧めです。
無垢のフローリングはこんなことになりません。
ただ、無垢材だとしてもウレタン塗装が塗ってあったら台無しですので、是非ご注意を。
お風呂などの水廻りもも交換時期ですね。
27年ぐらいのメンテナンスはやりだしたらきりがありませんが、見積で一つひとつご検討していただきます。
観田創建では、新築時に30年後のメンテナンスが如何に費用がかからないかを真剣に検討して、新築を建築するお客様にフィードバックしております。
その為のキーワードは無垢材などの自然素材や構造材料や建て方の計画ですね。
一軒一軒参考になりますよ。