2026.10.22
久しぶりにお客様のお住まいへお伺いしました。
羊毛ウール断熱材でしっかりと断熱されたこちらのお住まい。
これまでは、お子様のお部屋の扉を開けておくことで、夏も冬も家全体が快適で、個室に冷暖房機がなくても心地よく暮らせていたそうです。
ところが、お子様たちも少しずつ成長され、自分のお部屋で過ごす時間やプライバシーも大切になってきました。
家族が成長すれば、暮らし方も変わる。そして、住まいに求められるものも少しずつ変わっていく。
そんな変化を受け止めながら、必要なところに手を加え、住まいを育てていくことも、長く快適に暮らすためには大切なことだと思います。
そして、もう一つうれしかったのが、住まいの美しさです。
お子様がお二人いらっしゃるとは思えないほど、すっきりと整えられた室内。
お庭の植栽も美しく育ち、玄関には季節のお花がさりげなく飾られていました。
住まいのあちらこちらから、ご家族が日々の暮らしを大切に楽しまれていることが伝わってきます。
私たちが設計した住まいに、ご家族の感性と暮らしが重なり、4年前よりもさらに素敵な空間に育っていました。
住まいは、完成した時がゴールではありません。
お子様が成長し、ご家族の暮らし方が変わり、その時々に必要なものを少しずつ整えていく。
そして、家族の思い出とともに、美しく歳を重ねていく。
変わらない住まいの価値と、変わっていく家族の暮らし。その両方を大切にすることが、本当の「経年美」なのかもしれません。
これからも、ご家族の成長と幸せな暮らしに、末永く寄り添っていきたいと思います。
2026.10.14
この春、リノベーションさせていただいた金沢市のお住まいへお伺いしました。
お引っ越しから少しずつ暮らしが整い、新しいテレビも設置され、いよいよご家族らしい素敵な暮らしが始まっていました。
グレージュを基調とした落ち着いたインテリアに、温かみのあるチークのビンテージ家具。
色合いや素材の組み合わせが本当に美しく、お客様のセンスの良さに感心してしまいます。
そして、もう一つ素晴らしかったのが、暮らしの道具の収め方です。
洗濯機や周辺機器、掃除機、ルンバ、ゴミ、リモコンなど、日常生活に欠かせないものを使いやすく、上手に収納されています。
生活に必要なものを無理になくすのではなく、使いやすさを大切にしながら、美しい空間を保つ。
そんな暮らしの工夫が、住まい全体の心地よさにつながっているように感じました。
住まいは、完成した時がゴールではありません。
家具が入り、日々の暮らしが重なり、お客様の感性が加わることで、さらに美しく育っていくもの。
私たちがつくった空間を、お客様が暮らしの中で完成させてくださる。
そんな素敵な姿を拝見できることが、何よりうれしいです。
これからも、この住まいでご家族らしい豊かな時間を重ねていただければと思います。
キッチン グラフテクト:https://graftekt.jp/
食洗器 ボッシュ:https://www.bosch-home.jp/ja/products/dishwashers
2026.10.13
金沢市金石地区にある、築100年を超える旧森田邸。
観田創建で古民家再生をお手伝いさせていただいたこの町家で、恒例となった演奏会が開催され、今回もご協力させていただきました。
今回の演奏は、服部龍生さんとMas Kogaさんによるデュオライブ。
服部龍生:https://ryuseihattori.jp/
Masu Koga:https://www.tunecore.co.jp/artists?id=988068&lang=ja
6弦フレットレス・ベースとソプラノサックスが奏でる音楽は、何とも不思議で心地よい世界観でした。
音が身体全体を優しく包み込み、100年の時を重ねた木の梁や柱、漆喰の壁である町家の空気に自然と溶け込んでいくような感覚。
聴いているうちに、なぜか幼い頃の懐かしい記憶までよみがえってきました。
古い建物には、新しい建物ではつくることのできない、時間が育てた空気感があります。
そこに音楽が加わり、人が集い、笑顔が生まれる。
建物を再生するということは、単に古いものをきれいに直すことではなく、その場所に新しい時間と文化を育てていくことなのだと改めて感じました。
お越しいただいた皆様にも、素敵なひとときを楽しんでいただけたのではないかと思います。
そして、いつも会場をご提供くださり、私の故郷でもある金石のまちに、こうした文化の場をつくり続けてくださっている旧森田邸の荻野康子さんに、心から感謝申し上げます。
100年の歴史を受け継ぎながら、これからの100年に新しい思い出を刻んでいく。
そんな町家の姿を、これからも大切にしていきたいと思います。
2026.10.10
新築から3年を迎えたお住まいへ、メンテナンスにお伺いしました。
今回は、インターホンが鳴らなくなったとのご相談です。
機器の不具合なのか、雷などの影響なのか、原因はまだはっきりしていませんが、電気職人さんと一緒に確認し、別の回路につなぎ直すことで、ひとまず使えるようになりました。
しばらく様子を見ていただくことになりました。
そして、何よりうれしかったのは、ご家族皆様がお元気で、快適に暮らしていただいていることです。
お住まいもきれいに整えられ、家具や暮らしの道具が自然に馴染み、3年前よりもさらに素敵な空間へと育っていました。
住まいは完成した時が一番美しいのではなく、ご家族が暮らしを重ねることで、さらに魅力が増していくもの。
そんなことを改めて感じさせていただきました。
そして、住まいづくりはお引き渡しで終わりではありません。
小さな不具合にも一つひとつ向き合いながら、ご家族がこれからも安心して、楽しく暮らしていただけるように。
住まいの経年美とともに、お客様との信頼も育てていきたい。
これからも末永く寄り添っていきたいと思います。
2026.10.07
住まいづくりで、一番大切なことは何でしょうか。
私は、素敵な家を完成させることだけではなく、
住めば住むほどそのご家族らしさが増し、暮らすことが楽しく、わくわくする住まいに育っていくことだと思っています。
新築から12年を迎えた、野々市市のお住まい。
設計当時、ご夫婦とは何度も
「この家でどんな暮らしをしたいか」
を語り合いました。
好きな自転車を眺められる玄関。
好きなものづくりに没頭できる土間の工房。
大きくなくても、緑を眺めながら食事ができ、外からの視線を気にせず過ごせる庭とテラス。
そして、家族が自然に集まるリビング。
12年後に、あらためて
あの頃一緒にわくわくしながら描いていた暮らしが、
本当にそこにありました。
それどころか、
家具や道具、植物、趣味のものが加わり、
完成した時よりもずっと楽しく、
ずっとこのご家族らしい空間に育っています。
「大好き」が詰まった家で、大好きな家族と暮らす。
家を建てる目的は、もしかすると、とてもシンプルなことなのかもしれません。
ナラの床や杉に塗った柿渋も12年の時間を重ね、艶や深みを増してきました。
でも、経年美とは
素材が美しく歳を重ねることだけではなく、
家族の暮らしや思い出が重なり、その家にしかない価値が育っていくことでもあると思います。
早くも12年。
これから10年、20年と、
この住まいがご家族と一緒にどんな時間を刻み、
どんな表情に育っていくのか。
また訪ねる日が、今から楽しみです。