2026.05.01
20年前に新築していただいたお客様から、
「樋から水がぽたぽた落ちてくるのと、
シロアリが心配なので一度見てほしい」
とご連絡をいただき、お伺いしました。
床下を一通り点検させていただきましたが、
さすが樹齢300年以上の米ヒバ。
構造材は新築当初とほとんど変わらず、しっかりと住まいを支えていました。
しろありも蟻道も全く見られませんです。
樋については、今年の雪が凍結した影響で、
例年になく傷みや勾配のずれが見られるケースが多く、
今回もその影響で少し勾配が下がってしまったようでした。
点検をしながら、
以前は独身だった娘さんのことを心配されていたお話を思い出しましたが、
今ではお孫さんが2人とも小学生になられたとのこと。
時の流れの早さを感じるとともに、
ご家族がこうして穏やかに暮らされていることが、何より嬉しく感じられました。
私たちも年齢を重ねましたが、
お客様ご夫婦もお元気そうで、
こうして長くお付き合いさせていただけることに感謝の気持ちでいっぱいです。
メンテナンスファースト。
住まいは建てて終わりではなく、
ご家族の人生とともに歩み続けるもの。
これからも、こうした時間を大切にしながら、
住まいを見守っていきたいと思います。
2026.04.28
玄関から家族玄関へ。
車庫からはそのまま家族玄関へつながり、
買い物をパントリーに置いて、そのまま冷蔵庫へ。
一直線で片付く、無駄のない動線。
この流れは、あるご家族にとってはとても使いやすい形です。
しかし、動線の心地よさは人それぞれ。
収納の仕方も、使いやすさも、
お一人おひとりで驚くほど違うものだと日々感じています。
だからこそ私たちは、
間取りや収納を“形”から考えるのではなく、
その方の暮らし方や性格を丁寧にお伺いすることを大切にしています。
朝の動き、帰宅後の流れ、
何をどこに置きたいのか、何がストレスなのか。
そうした日常の一つひとつを積み重ねることで、
そのご家族にとって一番使いやすい住まいが見えてきます。
すべてのものが、あるべき場所に自然と収まる。
そんな“シンデレラフィット”の暮らし。
それは特別なものではなく、
丁寧に対話を重ねることで見つかるものだと思っています。
ぜひ、皆さまの暮らしをじっくりと教えてください。
どの様な暮らしがしたいでしょうか
どの様な時間がほしいでしょうか
自然体のままで暮らす。
ご家族にとって本当に心地よい住まいをご提案させていただきます。
2026.04.25
リビングとお庭をつなぐ、大きな開口と深い軒。
この空間には、光を整えるための工夫を込めています。
夏の強い日差しは、軒でしっかりと遮り、
春や秋のやわらかな光だけを室内に取り込む。
自然のリズムに合わせた設計です。
さらに、障子の和紙を通すことで、
光は一層やさしくなり、空間全体に穏やかに広がります。
光は強すぎず、弱すぎず、
その場の空気や人の心に寄り添う光。
家族が集まるときは、開放的に。
光と空間を大きく開き、にぎやかな時間を包み込む。
一人で読書をするときや、
少し静かに過ごしたいときには、障子を閉める。
光をやわらげ、心を落ち着かせる空間へ。
光は、ただ明るさをつくるものではなく、
人の気持ちを整えるものでもあります。
更にドイツ漆喰で光を柔らかく吸収して奥行を広げています。
四季に合わせて、
そして、その時々の心の状態に合わせて、
光をコントロールできる住まい。
そんな空間があれば、
暮らしはもっと豊かになるのではないでしょうか。
2026.04.20
春も深まり、遠州流のお茶のお稽古に参加してまいりました。
金沢真甫会という、遠州流お家元 小堀宗実 直門の会にて、
5月24日に開催される皐月茶会に向けたお稽古です。
なかなか参加できていない中でも、
温かく迎えていただき、心より感謝しております。
当日は、石川県知事 山野之義 氏もお越しくださり、お家元との対談を拝聴する貴重な機会にも恵まれました。
茶道の枠を超え、文化やこの地域の未来について考える、とても豊かな時間となりました。
金沢というまちが持つ文化の奥深さと、
これからの可能性に、
あらためて心が動かされました。
日々の住まいづくりにおいても、
こうした美意識や精神性を大切にしながら、
これからも丁寧に向き合ってまいります。
文化の中にある静かな美しさを、住まいの中にも。
2026.04.17
金沢市注文住宅のS様の
「平屋のように暮らせる子育ての住まい」も、
早いもので
3年の定期点検の時期を迎えました。
広いお庭には、ご主人様が防草シートを敷き、
人工芝を施工されており、
新築後に生まれたお子様のために
尽力されているご様子を、
ほほえましくお聞きしました。
お住まいの中も、
お子様がいらっしゃるとは思えないほど
整理整頓されており、
もともと素敵だった空間に、
暮らしの彩りがさらに加わり、
より魅力的な住まいへと
育っていることを感じました。
特に印象的だったのは、
南側の大きな窓際の空間です。
お子様のための大きなゲートが設けられ、
安心して過ごせる場所となっています。
この季節、この時間帯は、
大きな庇からやわらかな春の日差しが
室内に差し込み、
とても心地よい空間が広がっていました。
そして夏になると、その庇が直射日光をしっかりと遮り、
室内環境を守ってくれます。
設計時に考えていたことが、
実際の暮らしの中で
しっかりと機能している様子を見ると、
とても嬉しく感じます。
今回の点検では、
建具や水栓レバーの微調整、
能登地震の影響と思われるタイルの一部の割れや花壇のずれの確認など、
大きな問題もなく、安心いたしました。
住まいは完成して終わりではなく、
ご家族とともに成長し、時間を重ねていくもの。
これからも、S様ご家族の暮らしを支える住まいとして、
しっかりと見守っていきたいと思います。