2026.01.16
自然素材や子育ての環境工学から広がる、こども園設計

石川県金沢市を中心に白山市、小松市、かほく市で住宅の設計施工に携わっている 観田創建 代表で、一級建築士の観田です。
今回のテーマは、自然素材や子育ての環境工学から広がる、こども園設計についてです。

私たちはこれまで、住宅設計を通して「人が健康で快適に暮らすための環境とは何か」を、環境工学の視点から学び、実践してきました。
温熱環境、空気の質、光や音の在り方、そして自然素材がもたらす心身への影響は、特に成長期の子どもたちにとって、とても大切な要素だと感じています。

そうした考え方に共感いただき、30年前からご縁をいただき、こども園・保育園の設計についてもご相談をいただく機会が多くございました
園舎は、単に安全であることや使いやすさだけでなく、子どもたちが長い時間を過ごし、感性や身体を育んでいく「もうひとつの生活の場」でもあります。
だからこそ、自然素材の持つやさしさや、四季の変化を感じられる空間、無理のない温熱・換気計画が重要だと考えています。

先日も、設計を担当させていただいた能登のこども園様を訪問し、新年のご挨拶と修繕工事の進捗についてお話を伺いました。
震災から時間が経った今も、園の運営と子どもたちの安全を最優先に、慎重な判断を重ねておられる園長先生のお話は、設計者として改めて身の引き締まる思いでした。

また、震災後に完成した園舎では、これからの園庭整備や新しい取り組みについても前向きなお話を伺い、未来につながる希望を感じる時間となりました。
これからも私は、住宅設計で培ってきた環境工学の知見を活かしながら、子どもたちの健やかな成長と、園を支える先生方が安心して使い続けられる施設づくりに、設計者として誠実に向き合っていきたいと考えています。