2026.04.06
金沢スタイルという暮らしの美学

曇り空のやわらかな光。
影のある空間。
手仕事の質感。
経年とともに美しくなる素材。金沢が育んできた住まいには、
こうした静かな美しさがあります。
築100年を超える町家には、
ただ古いだけではない、
暮らしの中で磨かれてきた美学が息づいています。

その価値を、これからの若い世代や子どもたちに
実際に暮らしながら受け継いでいくこと。
それがとても大切なことだと感じています。しかし、ただ受け継ぐだけではいけません。
寒さを我慢する暮らしではなく、
エアコン一台で家全体が暖かく、涼しく。
そして、構造耐力、災害に強い。
家事がしやすい動線や、しっかりとした収納計画。
現代の暮らしに必要な快適性も、同時に実現することが求められます。
伝統と快適性。
美しさと機能性。

その両立は簡単ではありませんが、
だからこそ設計の意味があるのだと思います。金沢の文化が持つ美しさを大切にしながら、
現代の暮らしに寄り添う住まいへ。これからも、そのバランスを追求していきたいと思います。