2008.04.02

合掌つくりの梁

 合掌造りの小屋組です。
 
 合掌造りとは伝統的な組み方で倉庫や大きな空間を間に柱を
 入れずに確保するための構造体です。

 世界各地に様々な合掌がありますが、写真は日本的な組み方
 です。

 倉庫を増築して若夫婦の住まいを作ります。

 折角ですので、合掌をむきだしにして空間の中に活かすことになりました。

 部屋も広く感じますし、無垢の木の構造体をうまくデザインに取り入れると飽きの来ない空間になります。

 体もスマートで程よく筋肉質って好きな人が多いのではないでしょうか。

2008.03.17

N邸さまの家を解体してみると白アリが…

今日からN邸さまの水廻りの改修工事です。

築30年ほどの住宅でお客様もきれいに使用していたようで安心していたら、なんと柱が1本だけ白アリにやられているではないか 

ほかの柱も土台も米ヒバですが、なんとこの柱だけ米栂の柱をつかっているではないか 

新築当初、大工が間違ったのかそれとも故意的なのか

米栂なんて白アリの好物なのに…

同業者としてかなり残念でした。

でも、今は米栂はあまり流通していませんがその他にも白アリの好物の柱もあるし、嫌いな柱もあります。

建てた業者も悪気はなかったでしょうが、些細なミスが後から大変なことになりかねません。

あらためて気を引き締めめなおす事件でした。

ちなみに原因は樹種もありますが、基礎に風窓が少なく、床下に空気の循環が少ないこともあります。

そのため、基礎のコンクリートをぶち抜いて風の通り道を作ってあげることにしました。 

2008.03.14

MK邸新築工事に伴う既設住宅の改修

 MK邸は築50数年の民家を残し、その隣にご夫婦で生活するこじんまりとした住宅を新築します。

 そのためにまず、既設住宅の改修から着手です。

 畳の部屋をいくつかフローリング貼りにしたり、
 水廻りを直します。

 床をめくって、床下はかなりの修繕を覚悟していま
 したが、全く問題ありません。

材料は古材を使用しているので、ゆうに60年以上は使用している木材なのに白アリも腐りもありません。

最近感じるのは築20〜30年ほどの住宅のほうが腐っている場合が多いです。

原因の多くは材料の種類、使用の仕方など様々ですが一番は床下の風通しです。

全体に万遍無く新鮮空気が入る住宅は家も家族にとっても健康の一番大切な要素です。

2007.10.15

M.T邸新築工事1年検査

恒例の1年検査を実施しました。

検査では、建具職人とクロス職人と大工でおこないます。

どうしても、木とクロスの取合いが空いたり

建具が開きにくくなったりします。

それを修繕します。1年経てば家の動きも納まり安定します。

下の床の写真はサクラの無垢のフローリングです。

いい感じで焼けて色合いが良くなり、艶も増しています。 

1年建つと建てた時より味わいが出るのって最高です。

自然素材でないとこの様にはいきません 

2007.09.23

クリ無垢材のフローリング

 クリのフローリングが仕上がりました。
 
 木目が美しく、硬いわりに足触りに優しさがあります。

 得意のリボスカラーのウォールナット色で仕上ました。

 ウレタンなど人口塗料のほうが、ピッカピカで出来た

 すぐは綺麗に見えますが、リボスは何年かすると、

 人口塗料では出せない絶妙な艶が出ます。