2009.09.29

大工による手刻みの上棟

昨日と今日2日間かけての上棟でした。

朝は小雨が降る怪しげな天気でしたが、何とか持ちこたえ無事1日目が終わり今日も何とか屋根始末を終えることができました。

怪我もなく、事故もなくほっとしています。

このお宅は職人さんの住まいで、ものすごく木にこだわった方です。

構造は木造で、18センチの大黒柱を中心に昔ながらの工法で木組みしています。

ただ、少し違うのは屋根の組み方です。

どちらかといえば、蔵の組み方に近い軸組みです。

登り木に55mm×180mmという大きな材を50センチピッチに配置してリビングの空間をすっきり見せるようにしています。

やはり大工さんの手刻みによる木構造は大きな空間を確保したり、風通しのよい大きな開口を確保したり出来るのがメリットです。

2009.06.12

H保育園のウッドテラス

H保育園園庭のウッドテラスも10年近くたちました。

材料は腐食やシロアリなどの害虫に強い米ヒバで防腐塗装は自然と健康にやさしいオスモカラーワックスです。

10年の間に2回ほどオスモカラーの塗り替えを行い、3年ほど前の塗り替え時には全く問題ないはずのデッキが、かなり木材の腐りが進行しています。

米ヒバで塗装のメンテナンスをしているにも関わらず、おかしいと
思いデッキパネルを取り外したところ、あるはずもない砂に床下が埋もれています。 

先生によると2〜3年ほど前から子供たちの間で砂場から砂を持ってきて泥団子を作るのがはやったそうです。

その砂が、床下などに堆積して木が砂の中に埋まり、その湿気でさすがの米ヒバも腐ってしまったようです。

お客様と協議の結果、表面を削り塗装をし直し、腐った部分は補修することになりました。

本当に保育園さんは何があるかわかりません 

子供たちに砂を入れないで  といってもかわいそうですし、保育士さんに掃除をお願いするのも子供たちとへとへとになるまでかかわっている姿をみると酷なような気がします。

ただ、そのデッキど同時に木敷いた外部のクッションパネルもすでに取替時期がきているようです。

保育園は本当にむづかしいです… 

2008.05.15

木造住宅の土台の材質

木造住宅の土台は現在では米ヒバ120×120が最良の材料でしょう。

米ヒバとはアラスカイエローシダーと呼ばれている木で、北米大陸北部西海岸が産地です。

その木肌が青森ヒバに似ていることから「米ヒバ」と呼んでいます。

材質は極めて耐水性が強く、非常に腐りにくく枕木やカヌー、トーテンポールなどに使われていました。

また白アリに対しても極めて強い抵抗力があります。

また、特性も似ている青森ヒバに比べると一般的に堅く、
リフォームに行くとよく見られる土台が柱にめり込み、
床が波打つ問題にも効果的だと思います。

その他、カラマツの防腐された土台があり、価格は安価ですが薬品づけにされているので使用しません。

それらの理由で土台、大引き、1階の床垂木、土台火打ちなど床下を構成している木材はすべて米ヒバで施工しています。

その他土台に適した木材には能登ヒバがあり、少し暴れたり狂いが大きいことが欠点ですが、輸送など環境面の負荷や地域活性化等を考えると能登ヒバ(アテ)も魅力的な材料です。

2008.05.07

外壁の板張り


MK様既設住宅の修繕板張りです。

杉板の重ね部分を斜めに削り、水が切れるようになっています。

木目や色合いがやさしので板は秋田杉を選びました。

秋田杉はきれいな杉が取れるので有名です。

あとは上から押え縁で板をおさえて止めます。

この板の張り方は金沢市の町屋の外壁によく使われています。

小生の実家もそうですが耐久性は30年から40年ぐらいは大丈夫です。

更に天気の良い日は板が乾燥して隙間がたくさんあき、風を通し

雨が降ると板が膨張して水が入りにくいよう工夫してあります。

板自体の耐久性が高いことも素晴らしいですが、

風を通しやすいことで、家が長持ちするようになっています。

家が長持ちするもっとも重要な要素の1つが風通しです。

こんなに素晴らしい素材ですが、金沢市内で新築住宅には採用が困難です。

それは境界線から1階は3m、2階部分は5mの延焼の恐れがある部分には板張りは防火の関係で法的に厳しい制限があります。

そのために壁の内部に防火下地を設置するなど、コストが高くつきます。

本当に素晴らしい工法なのにお客様にお勧めしにくいのは非常に残念です。

2008.05.06

木材は最高の建築資材

 4連休はみなと保育園さんの2階の保育室5部屋に腰板を取付 ました。

 保育園さんは休みの日にしか工事ができないため、連休は
 大概工事です。

 いままで、いろんな保育園さんで腰板工事をしてきましたが、
 ペンキ仕上げやクロスでは2〜3年でボロボロになるが手垢
 で真黒です。

 それに対し、腰板は汚れや耐久性は抜群です。

 特に木の無垢材は音の反響が滑らかですし、

 近視眼率も低く目にも優しい素材です。

 更に調湿作用があり、子供さんの保育にはぴったりです。
 
 もちろん、塗装は安全なリボスカラーで汚れ防止しています。

 やっぱり、木材は安心、安全な最高の素材です。