2006.12.24
我が家の壁を実験的に泥壁で作りました。
住まいの壁は人の皮膚や卵の殻のように空気や湿気が行き来し、
いわゆる「呼吸する壁」が理想です。
小舞を掻き、何度も泥を塗り、工期は約1年かかりましたし、
また、昔ながらの工法での泥壁は、職人や材料がなく大変苦労しました。
確かに、湿度を調湿してくれるし、自然素材ですので家族には
優しい素材で風合いは大変気に入っています。
ただ、もう少し断熱性を高める工夫が必要かもしれません。
羊毛の断熱材のウールブレスの方が断熱性は高いですし材料自体調湿性があるので、工期や様々なことを考慮するとお客様には羊毛の断熱材でお奨めしています。
ウールブレス https://www.itnjapan.com/
2006.12.21
築3年たった杉のフローリングです。
我が家のリビングダイニング等1階の床全てにはりました。
厚みは24mmで巾180mmでオスモカラーを塗布後、
リボスワックスのグラノスでメンテナンスしています。
子供が小さいので確かにキズはつき易いし、メンテナンスは大変です。
しかし、冬にはだしでもそんなに冷たくないし、なんといってもぬくもりが最高です。
夏は、肌触りがさらっとしていてひんやりしています。
少しずつ艶が出てきてきましたが、塗装では出ない自然の艶になるまでまだまだです。
自宅でいろいろな材料や工法を試してみましたので、ブログにて
少しずつ、良かった点や問題点をあげていきたいと思います。
オスモカラー https://www.nihon-osmo.co.jp/color/color01.html
リボスワックス https://www.iskcorp.com/livos2/index.html
2006.12.19
東金沢保育園の分園が年内に竣工する予定です。
最近の保育園の傾向として、
以前のように保育園は明るく開放的に!
ではなく、子ども達が少し薄暗くても落ち着く場所も要求されるようになって
きました。
5歳と3歳の親としても大変ありがたい傾向だと思います。
遊戯室や園庭でたくさんのお日様にあたり、室内では絵本やお絵かきに
集中出来る環境を与えてあげれればと思います。
同様に住まいにおいても子供部屋をあえて北側にするお宅が増えてきました。
昔から芸術家や作家の書斎は北側が大原則で、子供部屋の役割を考えると、静かに集中して宿題をしたり、本を読んだりの場所にしたいという考え方です。
窓は南側も重要ですが、北窓、東窓、西窓にも実は大切な役割と効果があります。それぞれの良いところ、悪いところを認識して大きさや場所を考えてあげると、全く違う居心地の住まいになりますよ。
2006.12.16
スペインのコルドバの街並みは本当に美しく、是非お奨めの街です。
強い日差しを遮る為に、狭い路地の両側は白壁がそそり立ち、玄関戸を開けて
中に進むと、どの家も中庭がありその中央に噴水が湧き出ています。1年に
一度、コンテストがあり、住民はその周りを花などで飾り、競い合っています。
中庭と噴水は、冷房効果があるそうで本当に家の中に入るとひんやりします。
まさに自然がコルトバの住民に創らせた街並みです。
高温多湿の日本でそんな住宅を作ったら、湿気が湧いて大変です。ただ、日本の街屋は、裏庭をつくり水を打ち、
温度を下げることにより前の通りとに気圧差をつくり、深い軒により冷やされた空気を室内に流すといった工夫を
していたそうです。
自然と一緒に上手く生活している街は美しいのかもしれませんね。
2006.12.16
本日、H邸地鎮祭をおこないました。幸い天候に恵まれて、最高のスタートを
切ることが出来ました。
お施主様と棟梁、現場監督と一緒に御祓いしていただきました。
やはり、地鎮祭は身を清められ、心が引き締まる思いです。
お客様と神主様には感謝です。
H邸は3階建住宅でで、木造伝統工法で建築します。
ビルドインガレージがあることにより、構造設計が大変で、許容応力度で
計算することにより実現しました。
木造伝統構法は構造計算が非常に難しく、計算も技術的には可能ですが、
コストがかかりすぎて、一般住宅では今のところ非現実的です。
今までの経験から、耐久性が百年以上の木造住宅を建築するのはそんなに
難しいことではないのですが、それを計算上に証明するのが難しい・・・・ジレンマです。