2008.04.02

合掌つくりの梁

 合掌造りの小屋組です。
 
 合掌造りとは伝統的な組み方で倉庫や大きな空間を間に柱を
 入れずに確保するための構造体です。

 世界各地に様々な合掌がありますが、写真は日本的な組み方
 です。

 倉庫を増築して若夫婦の住まいを作ります。

 折角ですので、合掌をむきだしにして空間の中に活かすことになりました。

 部屋も広く感じますし、無垢の木の構造体をうまくデザインに取り入れると飽きの来ない空間になります。

 体もスマートで程よく筋肉質って好きな人が多いのではないでしょうか。

2008.03.31

M.S邸の庭と室内との結び付き

リビングから、現在施工中の大きな前庭を望むことができます。

また、和室からは縁側を通して違う角度から前庭を楽しむことができる設計になっています。

そのために、室内と庭との一体感を重視した設計です。

庭ができると、リビングの高くて梁が露出する天井がより空間に調和して、部屋内と外の空間に一体感が出てきます。

また、コーナーの大きな窓には木ブラインドと迷った結果、シェードのカーテンが付くことになりました。

もちろん、シェードは壁の中に収納される工夫がしてあり、庭と梁との調和を崩さないよう、配慮しています。

2008.03.28

S.K邸の金物検査

 今日は輪島で金物検査です。
 
 上棟後に筋かいプレート、ホールダウン金物、カスガイ、柱
 プレートなどなど、適切な位置にきっちり施工されているか
 検査に来ました。

 一部、修正していただきましたが概ね問題ありません。

 その後は詳細納まりを大工と打合せを行い、住まいの形を
 眺めています。

既設のお蔵に建物を被せたので、大工は大変だったかと思いますが、無事に納めてくれました。
材料も地域の特性がでていて、土台や大引き、床垂木はすべて能登ヒバ材(アテ材)で柱は地元の杉です。

能登の杉は土壌に鉄分が多く、色が少し赤黒く、素人目にはきれいに見えませんが、強度や風土の適用はばっちりです。

最近少し残念なのは、色の白い木がきれいに見えてお客様が好むので白い木がよく使われていますが、きれいだから強度や耐久性が高いわけではありません。逆のことのほうが多いです。

お客様が見た目だけに惑わされないように、助言していくことも我々の役目だなあと気を引き締めながら能登路を帰ってきました。

2008.03.26

CT邸・NM邸新築工事

新しい新築住宅の敷地前景です。

この細長い土地に2軒の新築住宅を計画中です。

高低差も道路側と一番後ろまではなんと1.0mもあります。

最近よく、ふらふらと敷地周辺を散策します。

散策すると不思議と完成した建物が浮かんできます。

しかし、ここの条件は難しいです

なかなか良いアイディアが浮かんできません。

お客様は姉妹で別々の1戸建てですが、統一したデザインの中にオリジナリティを求めています。

ちょっとしばらくは寝ても覚めてもそのことばかり考える生活かもしれません。

2008.03.23

保育園の木部修繕

 旭町保育園さんの枠や壁の角がえぐれてきていますので、

 子供たちにとげが刺さったり、けがをしないように角を丸くしたり

 ぶつかっても大丈夫なように、木のコーナーを壁に設置する

 工事を週末にさせていただきました。

 しかし、あの小さい子供たちが と思うほどに

 壁の角がボロボロです。

 本当に保育園さんも施設の管理と安全性の確保が大変です。

 また、思ってもないところでけがをしたり、

 信じられないようなことを子供たちはしでかします。

 工事も本当に気を使います。

 形状の安全性だけでなく、材質の成分などの安全性も高く

 なければいけません。

 また、それでいて耐久性も求められます。

 それらをいろいろ考えると、無垢の木は本当にすぐれた材料
 だと改めて感じます