2007.03.13

家族のふれあい度

昨年の年末に完成したお宅訪問です。 
不具合がないかお聞きしたところ、問題ないとのことです

8帖のお茶の間を14帖にリフォームしたことにより光熱費は若干増えたが、
家族と子ども達のふれあいの機会が多くなったそうです。

以前にCMでお互いの関係によって快適な距離があるという宣伝がありました。
家族にもちょうど良い距離があって4人家族では10帖の空間が一番落ち着くそうです。
家具などの設置を考えると、家族団欒の大きさは12畳から15畳を設計の目安にしています。

快適な空間には自然と家族は集まってきます。幸せな家族の基本なのかもしれません
そんなリフォームも最近多くなりました。

写真:NS邸 金沢市 平成18年10月完成
壁・天井:越前和紙クロス 床:サクラフローリング リボスカラーワックス

2007.03.11

新築計画の意見の相違

注文住宅の新築を計画中のお客様に以前建築した長谷川邸
木造伝統構法の家にご案内しました。

2軒とも健康にやさしい自然素材木造伝統構法で施工した注文住宅です。
柿渋も大変良い色合いに焼けていましたし、無垢板のフローリングは
味わいが増していました。 

ご案内したご主人さんは、木造伝統構法にこだわりがあり、奥様は掃除の
し易さと住まいの明るさや掃除のし易さを見ておられました。
自然素材ですと、メンテナンスが必要です。
皆さんそうですが、中々夫婦で意見が合いません。
意見が合ったのは、自然素材や環境先進国であるドイツの壁紙である
オガファーザーにリボスカラーを塗装した壁だけかも 

□ご主人は和で構造材や梁が露出、奥様はモダンでシンプルな空間
□ご主人は暖かい杉のフローリング 奥様は傷のつき難いサクラのフローリング 

全く正反対のようですが、それぞれのご要望をいいとこどりで実現できると思いますよ 

2007.02.04

高断熱高気密

高断熱・高気密の住まいの是非が様々なところで議論されています。会社としても10年ほど前から、研究を重ねてきました。
しかし、今のところは積極的な提案は考えていません。
その理由として、まだ解決していない問題が湿度管理と計画換気の有効性と施工の問題です。
高断熱・高気密は、省エネルギーと居住性を高める為、温度管理と換気を人工的に管理していくために生まれました。
しかし、最も人間の健康に影響している湿度(高いと万病の元・低いと免疫力の低下など)は全く管理されておらず、殆どは過乾燥になっています。その為に赤ちゃんがいる家では、加湿器を設置したりしています。

また、計画換気は人口的に部屋の全ての空気を熱効率よく、換気することは非常に難しいのが実情です。
下手すると2〜3年で消えてしまった24時間風呂の再現です。

最大の問題は施工性です。断熱材の隙間をテープで止めるだけであったり、古紙などを充填したり、様々な工法や材料があります。しかし、どれも数年は気密を確保できますが、何十年も性能を確保するのは現在の工法では無理です。
テープの亀裂が起きても、壁の中ですから修理もままなりませんし、その弱い部分に負荷が集中することになります。
また、古紙などの充填断熱も、壁対内での空気環境(木の腐敗につながる)の悪化が心配です。

特に子ども達は、四季の変化で、感性、情緒、知性や忍耐という人間性が発達する、と環境工学博士の富田辰夫氏は言っています。
子供が小さい親としては、多少の寒さは我慢させたいです。  …実際はきっちり建てれば十分に暖かいです…

しかし、高齢者には良い部分もありますので、引き続いて研究は続けていきます。

2007.01.17

オール電化住宅

昨年までは殆どの新築のお宅がオール電化住宅でした。確かにIHは掃除が容易で油煙がたたないので、キッチンの汚れ自体も少ないようですし、非常に良い鍋を使い適した調理法で作った料理は美味しいです。(焼き魚はイマイチ)また、蓄熱式暖房機は非常に便利ですし、魅力ある暖房機だと思います。
しかし、最近は半々ほどになってきました。その原因として、お客様の疑問として良く仰るのは
1.コンロはIHかガスコンロか?
2.エコ給湯は電気代は約1/3ですが、機械の耐久性が未知数でイニシャルコスト(最初の設備投資)をペイできるか?
3.電気暖房では室内の過乾燥をどう対処するか?(過乾燥は免疫力の低下する。)
4.本当にランニングコスト(月々の光熱費)は安いのか?
5.本当にガスより安全か?(最近、蓄熱式暖房機の施工不良による火災はあったがガスコンロからの火災はあるのか? 電磁波は問題ないか?)
6.環境にやさしいのか?(電気の発電はメインは火力発電と原子力)
7.原油高は今後どうなるのか?

最近、様々なところで議論されています。小生もこれらをふまえ研究を進めたいと思います。
北陸電力 電化TV HP:https://www.denka.tv/

2007.01.15

自然素材

我々はお客様に居室を中心に自然素材をよくお奨めします。
その理由はシックハウス対策ではありません。
シックハウスは、使う素材よりも通風や換気計画のほうが大切ですし、
水廻りなどはビニール等のメンテナンスし易い物の方が良いと思います。
やはり自然素材のデメリットもあります。

我々がよく使用する自然素材は
無垢板(床、壁、天井、押入内部)、漆喰、自然塗料(リボス・オスモカラー等)、柿渋、越前和紙、土、羊毛、石等など。
メリットは
1.耐用性・・・・使っている内に味や艶が出て来たり飽きない。
2.耐久性・・・・床、外壁などに無垢材はメンテナンス次第でかなり長持ちする。
3.調湿性・・・・木や土は余分な湿気を吸収し、乾燥したときに掃き出し、室内環境を整えます。
4.心身の健康・・・精神的に落ち着く空間にし易いし、化学物質の未知なる危険にさらされない。

デメリット
1.価格が比較的高いものが多い。
2.メンテナンスを要するので面倒だ
3.施工に技術と経験を要する
4.工期が長い
5.自然素材でもアレルギーに反応する方もいるので、注意が必要
全ては適材適所ですので、それぞれお客様にあったものやその使う場所にあったものを選ぶのが良いと思います。

自然素材アンケートコーナーに投票お願いします 

写真:MM邸新築工事 平成14年1月竣工