2007.01.09

バリアフリー

今週MH邸改修工事に着工します。
88歳のおばあちゃんが足を悪くし、自宅介護のため介護保険を使い、バリアフリー住宅にします。
全く、車椅子でしか移動出来ず、また右半身付随の為、医療療養士と念密な打合せのうえ、段差の解消及び手摺の設置等を検討の上、工事にかかります。
本当にバリアフリーは障害の程度や箇所により工事内容が変わってくるので本当に難しいです。

一方、昨年のHS邸新築工事では、2世帯住宅の2階部分をあえて、親世帯にしました。
階段の手摺や勾配に配慮すれば、日当り、風通しや眺望のよい2階で、しかも元気なうちはあえて足腰の若干の負担は脳への刺激になる、という理由です。
一時期、何でもバリアフリーみたいな風潮(何時も何かの風潮がありますが・・・・)がありましたが、最近は漸く、各々の人生観よって選択されるようになってきたのかもしれません。
しかし、金沢の方は風潮に流されやすい地域性なのかな?

2007.01.06

建物の耐久性、耐用性

日本全国の住まいの建て替え平均年数が25年程
アメリカが40数年、ヨーロッパは約80年ほどだそうです。
しかし、不思議なことに風、地震、火災で崩壊した家はほんの一握りです。

様々な要因がありますが、その大きな要因の一つに、構造的な
耐久性より使う材料の耐久性と耐用性があります。
人工的に作ったフローリング、外壁のサイディング、屋根材など新建材の多くが、10年前後の耐久性です。
それと同時に、完成の翌日から古くなっていくので、愛着を感じることも少なく、飽きてしまいます。また、設計期間が短い為、刹那的に建築してしまうので、家族の変化に対応できないようです。
結果的に、20年ほどで家が使い捨てられていきます。
高度経済成長期はそれでよかったのかもしれませんが、これからの時代、本当にそれでよいのでしょうか。
我々が自然素材をお奨めする理由は健康面だけでなく、艶がでたり、味わいが出ることにより、愛着が生まれるからです。
また、設計期間をゆっくりとり、最低半年、長い方で1年半ほどは必要かと思います。
  写真:MM邸新築工事 玄関 平成14年1月竣工

2006.12.24

我が家の泥壁

 我が家の壁を実験的に泥壁で作りました。
 住まいの壁は人の皮膚や卵の殻のように空気や湿気が行き来し、
 いわゆる「呼吸する壁」が理想です。
 小舞を掻き、何度も泥を塗り、工期は約1年かかりましたし、
 また、昔ながらの工法での泥壁は、職人や材料がなく大変苦労しました。
 確かに、湿度を調湿してくれるし、自然素材ですので家族には
 優しい素材で風合いは大変気に入っています。

ただ、もう少し断熱性を高める工夫が必要かもしれません。
羊毛の断熱材のウールブレスの方が断熱性は高いですし材料自体調湿性があるので、工期や様々なことを考慮するとお客様には羊毛の断熱材でお奨めしています。

ウールブレス https://www.itnjapan.com/