2007.06.14
少し忙しくなり、ちょっとバテ気味です
以前はこの程度の忙しさは全く問題なかったのですが、初老を目前にひかえ、さすがに戸ままでと違った体力の低下を感じずにはいられません。
さて、今回は造作材といいまして、サッシや入口の扉につく枠のお話です。
最近ほとんどが印刷シートで出来ているものになった来ましたが、我々は無垢材にこだわっています。
枠は物をぶつけたり、窓を閉め忘れ雨に当たったり非常に消耗が激しい部分です。
木の無垢材で枠を作ってあれば補修することも出来ます。すこし手間がかかり、値段も高いですがお客様には是非お奨めしています。
写真は、無垢材の長所であるどんな形状でも加工できる特性を利用して、子ども達の為に安全用のフェンスを最初から設置しています。
2007.05.10
観田創建で家を建てるお客様は外壁をほとんどモルタル壁か板張り、もしくは塗壁を選びます。
確かに、それらの外壁仕上は工期もかかるし、現場管理が非常に厄介なので、サイディングにすると大変楽ですし、色や柄は豊富でその部分が魅力です。
ただ、長い目で見るとサイディングはメンテナンスに問題があります。
モルタルは12年から15年に一度、クラックを補修して吹き替えをします。
それに対して、サイディングの問題点は剥離すると張替えをしなければいけません。
メーカーの耐用年数は10年そこそこでそのぐらいでしっかりと塗膜の補修をしないと、サイディング自体が爆裂し張り替えるか、またはその上からもう一度壁を新たに作らねばなりません。
当然、メンテナンス費用がかさみます。
ホームページのアンケートコーナーでもそんなにサイディングを望んではいないような気がします。
では、なぜこんなにサイディングの家が多いのでしょうか 。
不思議です
写真はモルタル壁に弾性系の吹き付け材仕上です。シンプルですが自然にも調和し、良いと思うんだけど・・・
2007.04.19
現在、新築計画中の模型で初出産を控えた30歳代のご夫婦のお宅です。
ご希望は洗練された和です。
私も独立して早12年ですが、その間もデザインの流れが全く違ってきています。
以前は洋風住宅が多く、特に若い方は圧倒的に人気が高かったのですが最近は和の住宅や和モダンの人気が高くなってきました。
和風・洋風というのは実は非常に変な言葉で、…風は住まいの場合は言い方を変えれば…の偽者という意味合いが強くなります。
洋風住宅とは印刷したシートや石膏で石風に形取ったものなどで色や形を似せるということです。和風も同じです。
和の人気が高くなってきた理由として、本物の材料(木・石・土・焼き物・紙・ガラス・金属)で耐久性や機能性を重視しながら住宅を計画していくと、自然と意識しなくても和の色合いや風合いが出てくるからではないかと思います。
数年前と比べると、お客様もどんどん本物志向が強くなってきており、塗装や印刷で書いたものに嫌気がさし、本物にこだわる方が確実に増えてきたのではないでしょうか
2007.04.05
FT邸新築工事の上棟です。最高の上棟日和になりました。
地鎮祭の御下がりのお酒で清め、FT様よりご挨拶を頂きました。
中嶋棟梁をはじめ8人の大工とスタッフも気が引き締まります。
前建ちで1階部分がほぼ組み上がっていますので今日は2階・3階部分です。
ほぼ予定通り3階の母屋を組み、化粧野地板を少し貼るところまで進みました。全体の形と大きさが大分分かるようになりました。
車庫の2階部分は門型ラーメンの上にかかっており、雨をしのぐ目的と駐車場の確保のため、90cmほどはねだししています。
中の写真は地松の丸太の上に大梁を組み、その上に登り母屋を絡めています。
地松の丸太は大黒柱180×180をホゾで貫通させ、非常に強い耐力を確保しています。
基本的にはすべて伝統構法ではありませんが、伝統構法、在来工法、ラーメン構法の良い部分で3階建を構成しています。
下の大黒柱側から見た写真です。
今まで木造りなど施工日記にでてきた材料の集結です。上棟に向けて3ヶ月かかりで準備してきました。
明日は屋根を組みますが、4層構造なので1日では終わりそうもありません…