2011.02.09

風通りのすすめ

先日に完成したYさまのお住まいはお客様と細かいところまでご一緒に考えて創りました。

その中で、私もホントに家にとっても生活にとってもよかったな  というところの1つは入口の上の開閉式の欄間が所々付いています 

お客様と一緒に土地の風通しを考え、夏に涼しく吹く風、冬に強く吹く風などいろんな風通りを考えて水廻りで囲まれて風通りが難しいところに開閉式の欄間を設置しました。

その為に少し価格は高いですが、オーダー建具を職人に造ってもらいました。

もちろん、ダイケンやウッドワンなどの規格品の建具も使いますが、どうしても規格では対応できないところは、価格とその効果をお客様と話し合っていきます。

窓や開口は風通りや採光など生活を快適に過ごすためにとても大切なことは言うまでもありません。

私も打ち合わせ中は何度も敷地に足を運びます。

特に新しい土地に建てる場合はもちろん、同じ敷地に建て替えの場合も意外とその土地の特性を知っているようで知らない方が多いようです。

みなさん意外と重視していない方が多いので、注意してもよいと思います 

2011.01.31

久しぶりの大雪

金沢では久しぶりの大雪です 

積雪は63センチだそうです。

今日は朝から現場での打合せでしたが

まず、車が出るまで1時間かかりました 

また、現場でも雪かきです 

そんなことしているうちに、午前中が終わってしまいました 

雪国の宿命ですが、なかなか大変です。

太平洋側の快晴の天気を見ていると恨めしくなることがあります。

写真下は家の庭の風景です。

ここ2、3年で私の家もほとんど雪吊りをやめてしまいました。

植木屋さんに頼んで、ある程度細い枝は落としていただき、雪吊りをしなくても、松の枝が折れないようにしていただいています。

幸い今回の雪はドカ雪と言われている北陸特有の湿った重い雪ではなく、サラサラの軽い雪なので庭木の損害はなさそうです。

奥にある櫟などは雪吊りをしていますが、必要最低限にしています。

もちろん、金沢の代表的な文化として、残さすべきなのかもしれませんが、なかなか個人では費用がかかり、大変です 

伝統を守って行くことはホントに大変ですね

2011.01.25

H5邸もようやく家の形になってきました

上棟から早、3日経ちようやく家の骨組みが形になってきました。

毎日、雪の中の屋根始末でなかなか進みません。

どんなに頑張っても、自然には勝てません 

まだまだ、断熱材、屋根垂木など何重にも屋根を仕上げていかねばなりません。

例年だと、雪が降っても必ず降らない日が交互に来ますが今年は特別です 

仕方がないので、大工さんには安全第1で頑張ってください 

2010.07.28

H邸の玄関が完成

 左上はリフォーム前です。

 約30年前に出来たそのままです。

 右下が新しい玄関です。

 シンプルで上品な玄関を目指しました 

 無垢の木とガラスと石と漆喰だけで出来ています。

玄関が新しくなると、気分が全く違ってきますし、お客さまを家に招待したくなるような気持ちになってくれると、うれしんですが… 

お客様がどの様に思われるかドキドキです。

私たちが設計をする上でお客様への理解をどれだけ深められて、望んでいるものをかたちにするかが一番大切です。

その上でお客様のお宅の玄関を見ると、その家族のいろんなものが一部ですが見えると思います。

ですから、玄関は一番ではないかもしれませんが、住まいづくりの中でとても重要かもしれませんね

2010.07.13

ノミ 鉋

O邸の塀を加工しています。

昔ながらの入母屋の大きな家なので、和の屋根つきの塀を作っています。

和の塀は、のみや鉋(かんな)で1つ1つ加工していきますが、若い大工でそれらを使える人が減っています。

今の多くの住宅はのみや鉋などはほとんど使う必要がなくなりました。

このままでいくとどうなるのか本当に心配になりますが、時代が必要としなくなっているんでしょうね 

この先は更に少なくなっていくと思いますが、私たちはそのような技術者を何とか残していければと思っています。

それはやっぱり、技術がなくても住宅は建てれますが、私たちがお客さんに自信を持ってお勧めできるものにはやっぱり、伝統的な職人の技術が必要だからです。