金沢市の東山です。
江戸時代のお茶屋さんで、いまでも芸子さんたちがいらっしゃいます。
この地区は金沢の町並み保存地区に指定されていて、古き良き町家を大切に残していこうとしています。
建築的に見ても、金沢の風土や環境に合う素晴らしい建物であると同時に文化デザインも大切に残していく価値ある建物がたくさんあります。
上の写真は蔵の外壁です。
なまこ壁ですが、下の石張りが戸室石です。
金沢近郊でとれる赤い石で、防火効果が高い素材です
赤い壁はべんがらです。
お茶屋さんだったこともあり、民家と違い結構派手な意匠です。
私はとても好きな建築の1軒でもあり、かっこいいです
全体のバランスが特に好きで、モダニズムを感じます。
この建物もべんがらですが、格子は昔ながらのものではないでしょうか。
腰にも船板を使用しており、金沢らしさが感じられます。
石は越前石の中でも今は全く手に入らない、硬い石を使用しています
村上が格子の寸法を測っています。
すみません
繊細な格子の中ではすごく空きと格子の太さが程よい感じです。
格子下の石は越前ではなく戸室を使っています。
格子にはべんがらを塗っていません
玄関の入り口前の板戸です。
防犯用の扉です。
これまたカッコよすぎます
確かに住みにくくなっていますが、我々にはとても素敵な教科書です。
大切に後世に伝えていくべきだと思います