2007.01.31

木材の話 vol.2 木の良さ

何で日本の昔の家屋は木造なのでしょうか?
石やレンガ(焼き物)の技術が無かったからではありません。石垣や陶芸に見られるように非常に高い技術と文化を持っていました。
では、なぜ石造りや煉瓦などの家が残っていないのでしょうか。

それは日本の高温多湿である気候風土や様々な歴史的背景や環境が影響しているそうです。
確かに、木には調湿作用があり1本の杉の柱には湿気の多いときはビール瓶大瓶2.5本分、少ないときは2本分の水分が含まれ、0.5本分で吸ったりはいたりして部屋の中の湿度を50%前後に調湿します。まさに自然の調湿機です。

その他にも断熱効果、紫外線を吸収(目に優しい)、遮音性とまろやかな反響など、素晴らしい特質があります。
尚且つ、生まれたばかりのマウス130匹を木と金属とコンクリートの箱に入れる実験をした結果、23日後の生存率が
木:85% 金属:41% コンクリート:7%
だったそうです。やはり生き物には木の環境がよいそうです。

同時に忘れてならないのはくさる、くるう、燃えるという欠点もあります。          つづく