2008.05.15
木造住宅の土台の材質
木造住宅の土台は現在では米ヒバ120×120が最良の材料でしょう。
米ヒバとはアラスカイエローシダーと呼ばれている木で、北米大陸北部西海岸が産地です。
その木肌が青森ヒバに似ていることから「米ヒバ」と呼んでいます。
材質は極めて耐水性が強く、非常に腐りにくく枕木やカヌー、トーテンポールなどに使われていました。
また白アリに対しても極めて強い抵抗力があります。
また、特性も似ている青森ヒバに比べると一般的に堅く、
リフォームに行くとよく見られる土台が柱にめり込み、
床が波打つ問題にも効果的だと思います。
その他、カラマツの防腐された土台があり、価格は安価ですが薬品づけにされているので使用しません。
それらの理由で土台、大引き、1階の床垂木、土台火打ちなど床下を構成している木材はすべて米ヒバで施工しています。
その他土台に適した木材には能登ヒバがあり、少し暴れたり狂いが大きいことが欠点ですが、輸送など環境面の負荷や地域活性化等を考えると能登ヒバ(アテ)も魅力的な材料です。