2010.09.13
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験のシンポジウム
昨日は伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会のシンポジウムに行ってきました。
難しい名前ですが、要は明治の西洋化によって検証もされずに否定された従来の伝統的構法をもう一度しっかり検証して、よいところを見直し、悪いところは直しましょうというシンポジウムです。
なぜ、そんなことがおこなわれているかというと
1.国宝は別として、現法では歴史資産の維持修復が困難なこと
何百年とたった資産をコンクリや鉄骨で補強して今後も大切な資産を残していけないのではということ
2.多湿な日本の住環境にあった伝統的構法しっかり検証しようということ
最近の在来工法は明治25年に佐藤為吉氏がスジカイと金物の必要性や柱を土台に乗せる必要性を発表して、それが現在の建築基準法の根幹となっているそうです。
そのため現在の法律では伝統的構法が非常に建てにくく、しいては多湿な住環境に適応した住まいを建築しにくい状況になっています。
それらをしっかり検証していこうという委員会です。
本当に良い方向になってくれたとうれしい限りですが 同時に100年以上もみんなの生活や財産に密接に関係している大切な事柄を検証されなかったことに憤りを感じるのは私だけでしょうか
何はともあれ、結果が楽しみです