2007.01.29

木材の話 vol.1適材適所

適材適所!とは人をその才能に適した地位・任務につけることとしてよく使われる言葉ですが、元々棟梁が様々な材種やその木自体が持つ性質を理解し、相応しい場所に配置し旨くその良さを活かして加工して、家の耐久性と経済効率を高めていたことからが由来だそうです。 
土台には硬くて腐り難い木をその木の場所を選び、梁は曲がる方向を見極め、向きや方向、場所を決めていました。
木は人と同じで1本1本に性質や性格が異なり、なかなか素直で屈託ない木はいません。
しかし、その個性的な性格を良い部分を旨く活かしてあげると、素直な木だけで作るより、より頑丈で耐久性が高い素晴らしい住まいが出来ます。 

ここ数年、情熱を持った良い職人が減っています。それは技術を持っていても評価されないことが大きな要因です。
なんとか、素晴らしい技術を次世代に残せるようがんばっていきます