2007.05.02

伝統的継手 Vol.2

真ん中に貫いているのが中桁です。
梁と梁を組み合わせ、その上に更にダブルで梁を組んでいます。その真ん中に通し柱が建ち、シャチ栓継ぎで固めています。
これは伝統的な継手であり、非常に技術と時間を要する継手です。

なぜ、我々は伝統的継手と従来の大工の技術が必要かというと、今の時代はそれをアピールしても直接お客様の集客にはつながりません。それより、キッチンなどの機能やスタイルを強調したほうがよっぽどアピールになります。

しかし、我々はお客様と非常に長いお付き合いをしていかねばなりません。その大切なお客様に、少しでも安全で快適な空間で家族の生活を送っていただきたいと思っています。

伝統的継手は長期の耐力が高いことと、開口部を大きく出来ることにより、明るくて風通しが良い快適な空間を提供できます。 

その為に伝統的な継手を研究し、更に新しい構造も探しながらより、北陸の気候風土にあった快適な空間の創造したいと思います。