2007.04.16
2007.04.11
IY邸上棟準備
明日はIY邸新築工事の上棟です。私もなんとか現場復帰です。大変ご迷惑をおかけしました。
やはり、FT邸のように3日から4日はかかる為に今日から1階部分を組みだしています。
化粧となる大黒柱とそれを受ける化粧大梁です。
非常に大きい住宅の為に伝統的な継手が多用
されています。シャチ栓継ぎ、追っ掛け台持ち、
金輪継ぎなどです。通常は出来るだけ1本物でくみ上げるようにしていますが、どうしても輸送や材料のサイズの関係で継ぎことを余儀なくされる場合は、伝統的な継手でつなぎます。その方が剛性が高いからです。
写真の変形大黒柱は210mm×150mmです。吹抜けの関係で平物(長方形)の柱を使用しています。
継手の詳細は設計・施工日記で説明していますので是非ここまでの記録と一緒にみてください
大工が一本一本一生懸命に考え、刻んだ住宅は血が通っている感じがして、上棟中は赤ちゃんが生まれるように興奮します。
2007.04.09
輪島蔵設計
泥壁はほとんどが落下しています。ただ構造は全く影響がありません。
漆屋さんの蔵ということもあるのかもしれませんが、輪島は金沢の蔵よりも
かなり頑丈に出来ています。
この蔵をギャラリーか住居に利用できないかという依頼です。
普通のお客様は考える時間がゆっくりありますが、お客様も突然のことでまったく白紙の状態です。出来る限りサポートさせていただきますので宜しくお願い致します。
小生は、不覚にもインフルエンザにかかってしまいました。
皆様にはご迷惑をおかけするかもしれませんが宜しくお願い致します
2007.04.04
東金沢保育園の現在
暗い話題続きでしたが、東金沢保育園未満自分園のテレビカメラの設定と
インターネットを通じて本園でもパソコン上で見れるように設定してきました。
4月から新たな子ども達が加わり、0歳から3歳未満の子ども達で一杯です。
がらんとした部屋やホールがそれぞれの遊びに集中出来るように家具や建具で
仕切られ、おままごと、ブロック作り、お昼ね、食事など様々な空間があります。
非常に面白い保育方法です。
設計士として施工者として竣工したときより、それを上手に使っていただいている姿をみると感無量です。
久々に晴れやかな気持ちになりました。
住宅も保育園も使っていただいて初めて価値あるものとして存在すると思います。
新築した状態にデザインの良い家具を入れる事により、新たな生活を夢見ることが出来てわくわくしますが、最近感じることはデザインの良い家でも生活が始まるとパッとしない家と生活観がでると余計に雰囲気のよくなる家があります。
もちろん、お施主様の使い方にもよりますが、それだけではないようです。
生活観があっても余計に良く見える住宅を是非、提供したいですね。
2007.04.02
3階建住宅耐震補強現地調査
親戚の漆器屋さんで木造3階建て築47年のご自宅兼展示場や蔵が被害に
合われ、補修できるか解体せざるを得ないか至急判断してほしいとのご依頼を
お聞きしました。
門前のボランティアに参加しているため、日を改めて早急に確認する予定
でしたが、ボランティア本部より輪島の状況確認を依頼され、その日に
寄らせていただくことが出来ました。
本当に皆さん地震直後でお疲れのご様子でした。かなり土蔵や泥壁が
落下しており多少の傾きがありましたが、補修できそうです。
少しご安心されたご様子で、早く確認が出来て本当によかったです
木曜日のボランティアは状況確認することが主な役割で何も皆様の力になれないどころか、逆に被災地の皆様の笑顔や優しさに励まされるばかりです。
木造を専門でやらせていただいている建築士として、また木に囲まれて育ったものとして少しは出来ることがあるのではと思っています。
午後からあらためて社員とご依頼の木造3階建て被害住宅の現地詳細調査にいってきました。レーザーで確認した結果柱が最大30mm傾いています。
調査は半日では終わらず更にかかりますが、やはり耐震補強工事の方向で決まりました。
祖父が亡くなる前に建てた自慢のご自宅でそれを大切にしたいそうです。能登には大切なものがあふれています。