能登半島地震の被害にあわれた漆器屋さんの今後の方針が決まりました。
建物の構造自体にはそんなに影響がありませんでしたが、子孫に負の遺産を残さないように震度7以上でも十分に永く耐久性を求めて蔵のみを残し修繕し、ほとんど住宅と作業場は建て直すことになりました。
祖父が残された3階建は残念ながら取り壊すことになりました。
補強することを考えるとかなりの金額がかかる為です。
蔵は泥壁が落ちてしまったので、構造美を活かして漆器のギャラリーにします。
今回の設計のポイントはまずは安全・安心を大前提として、これからの家族構成の変化にも十分に対応し、その上で和モダンな空間を提供できればと思っています。