2007.01.06

建物の耐久性、耐用性

日本全国の住まいの建て替え平均年数が25年程
アメリカが40数年、ヨーロッパは約80年ほどだそうです。
しかし、不思議なことに風、地震、火災で崩壊した家はほんの一握りです。

様々な要因がありますが、その大きな要因の一つに、構造的な
耐久性より使う材料の耐久性と耐用性があります。
人工的に作ったフローリング、外壁のサイディング、屋根材など新建材の多くが、10年前後の耐久性です。
それと同時に、完成の翌日から古くなっていくので、愛着を感じることも少なく、飽きてしまいます。また、設計期間が短い為、刹那的に建築してしまうので、家族の変化に対応できないようです。
結果的に、20年ほどで家が使い捨てられていきます。
高度経済成長期はそれでよかったのかもしれませんが、これからの時代、本当にそれでよいのでしょうか。
我々が自然素材をお奨めする理由は健康面だけでなく、艶がでたり、味わいが出ることにより、愛着が生まれるからです。
また、設計期間をゆっくりとり、最低半年、長い方で1年半ほどは必要かと思います。
  写真:MM邸新築工事 玄関 平成14年1月竣工