2007.02.04

木材の話vol.3 木の欠点

木は良い性質ばかりではありません。
腐る・狂う・燃える・変色(好き嫌いはあるが)
右の写真は、以前に築25年の建物のリフォームしたときの写真です。
土台も柱も腐敗菌と白蟻でボロボロでした。壁の中に雨水がわずかに浸透していたことと、通風が全くなかったことが原因です。

一方で、日本には世界最古で築1400年の木造建築である法隆寺がありますし、木造建築物は何百年も耐久性があることが立証されています。民家も100年、200年なんてざらにあります。
木の天敵である白蟻や腐敗菌は非常に生命力が弱く、一定の温度と湿度の中でしか生きることが出来ません。

少なくとも1400年前の大工は、そのメカニズムを理解して木材を知り尽くし、腐ることと狂うことを経験と技術で克服しています。
ところが、これだけ科学技術が発達した現代に、リフォームなどにお伺いすると20年ほどの家の木がなぜ腐っているのでしょうか?   つづく