2010.05.29
K.C邸建替え工事の上棟は大工さんの手刻み
両日とも天気に恵まれて、少し肌寒いけど体を動かすにはちょうど良い日になりました。
この住まいは、大工さんの手刻みで構造材を加工して、それを組み立てていくのが上棟です。
手刻みを選んだ理由は、2階が全て納戸のため収納したものの温湿度を適度に保ちやすいように、天井などにふんだんに無垢材が現れる構造を採用しました。
その為に構造も2階の小屋組を蔵を建てるときの組み方です。
梁や柱はすべて見えてきて、天井には杉の3センチの厚みの板が現わしになります。
木は自然の調湿材として、適度な湿度に保ってくれますし物の保存にはもってこいの内装材です
手刻みを採用したもう1つの理由が、1階の空間が大きくて、プレカットでは構造的に少し不安です。
手刻みでは、梁を交差させたり、様々な継ぎ手で弱い部分を補うことが出来ますが、プレカットではなかなか困難なようです。
ただ、そのような特殊な理由がなければ、プレカットは価格もかなり安くすみますし、普通の建物であれば十分な強度を保つこともできますので、それぞれにあった造り方を考えていければ良いのかと思います。