経年美集|築29年 石川県金沢市注文住宅

娘さん3人を育てた住まいから、これからのご夫婦の住まいへ

観田創建の創立当初、29年前に新築させていただいた住まいへ、久しぶりにお伺いしました。

当時は、3人の娘さんを育てるためのご家族5人の住まい。

その娘さんたちも成長され、今ではご夫婦お二人の暮らしになりました。

29年という年月を考えると、住まいは本当にご家族の人生と一緒に歳を重ねていくものだと感じます。

リビング・ダイニングの床には無垢のナラフローリング、壁には日本漆喰を採用しました。

実は29年前の住まいですが、自然素材を大切にする考え方は、現在の観田創建の家づくりとほとんど変わっていません。

変わったとすれば、漆喰が日本漆喰からドイツ漆喰へ、無垢フローリングの自然塗装が蜜蝋ワックスからオスモカラーへと、より良いものを求めて少しずつ進化してきたことでしょうか。

一方、当時は今ほど無垢フローリングの種類も流通量も多くなく、価格も高価でした。

現在のように良質な無垢材をまとめて仕入れてストックすることもできなかったため、玄関や廊下には合板フローリングを採用していました。

今回ご相談いただいたのは、まさにその部分です。

長年の湿気などの影響で合板フローリングが傷んできたため、張り替えをご検討いただくことになりました。

一方で、29年間使い続けてきたリビング・ダイニングの無垢のナラ床や漆喰壁は、今も住まいの一部として現役です。

こうして29年後の住まいを実際に見ると、新築時にどんな素材を選ぶかが、20年、30年先の住まいの価値につながっていくことを改めて教えていただきます。

そして、子育てのためにつくった住まいも、これからはご夫婦が安心して心地よく暮らすための住まいへ。

家族の変化に合わせて手を入れながら、次の暮らしへつないでいく。

古くなったから壊して新しくするのではなく、良いものは残し、必要なところに手を入れ、住まいを美しく育てていく。

それが、観田創建の「経年美集」です。