2010.06.10

数寄屋の住まい 玄関の屋根

 上棟から早10日がたち、屋根がまだできていない姿を

 見て、通る方々から「どうしたの?」「上棟で間違えたの?」
 などなど色々とご心配していただきありがとうございます。

 実はお茶室のように屋根自体が全て造作になり、1つ1つ
 細かい材料を組み上げてくため、漸く加工も完成して取付
 に入りました。

 幸いここ数日間天気にも恵まれて、じっくりと取り組むこ
 とが出来ました。

 まず、玄関の大梁である北山の丸太と柱を設置して、それに
 化粧垂木を取付ます。

 まず柱と天然の丸太をぴったりと隙間なく組み上げること

 と元と末で太さが違う丸太と化粧垂木を組むのに時間がか
 かります。

 そして、面戸、広小舞、小舞などなど組んでいきます。

 広小舞も角が後から開かないようにボルトで締めています。

 材料は最高級である吉野杉の赤身のみです。


 これだけの材料でお仕事をさせていただけるのは、本当に
 幸せなことです。

 実はこれが屋根ではなく、天井です。

 ここから本当の屋根を組んでいきます。